内部結合を行う(INNER JOIN句)

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2 つのテーブルを結合してデータを取得する方法の中で、指定したそれぞれのテーブルのカラムの値が一致するデータだけを取得する方法が内部結合です。ここでは内部結合を行うための INNER JOIN 句の使い方について解説します。

内部結合とは

最初に内部結合について簡単に説明しておきます。内部結合とは2つのテーブルでそれぞれ結合の対象となるカラムを指定し、それぞれのカラムに同じ値が格納されているデータを結合して取得するものです。

次の図を見て下さい。左側のテーブルと右側のテーブルを内部結合します。結合の対象となるカラムは左側のテーブルが「部署ID」、右側のテーブルが「ID」です。この2つのカラムの値が同じデータ同士を結合し取得します。

内部結合とは(1)

左側のテーブルのデータの中で「部署ID」カラムの値が右側のテーブルの「ID」カラムの値の中にない場合にはデータを取得しません。

INNER JOIN句の使い方

SELECT 文と INNER JOIN 句を組み合わせることで2つのテーブルを内部結合させてデータを取得することができます。書式は次の通りです。

SELECT table_name.col_name1 [, table_name.col_name2 ...]
  FROM table_name1
  INNER JOIN tbl_name2
  ON table_name1.col_name1 = table_name2.col_name2;

SELECT 文で取得するデータは2つのテーブルを結合したものから取得します。取得するカラムはどちらのテーブルにあるどのカラムなのかが分かるように「テーブル名.カラム名」の形式で指定します。

どのように結合するのかは ON のあとに記述します。結合の対象となるカラムについて テーブル名1.カラム名1 = テーブル名2.カラム名2 の形式で指定します。

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それでは実際に試してみます。 2 つのテーブルを作成します。 1 つ目のテーブルは次のように作成しました。社員に関するテーブルで、社員の名前と部署IDが登録されています。

create table staff (id int, name varchar(10), deptid int);

INNER JOIN句の使い方(1)

テーブルには次のようなデータを格納してあります。

insert into staff values (1, 'Yamada', 1);
insert into staff values (2, 'Honda', 4);
insert into staff values (3, 'Kudou', 6);
insert into staff values (4, 'Nishi', 1);
insert into staff values (5, 'Tagawa', 3);

INNER JOIN句の使い方(2)

2 つ目のテーブルは次のように作成しました。部署に関するテーブルで、部署の名前が登録されています。

create table dept (id int, name varchar(10));

INNER JOIN句の使い方(3)

テーブルには次のようなデータを格納してあります。

insert into dept values (1, 'Develop');
insert into dept values (3, 'Legal');
insert into dept values (5, 'Planning');
insert into dept values (6, 'Marketing');

INNER JOIN句の使い方(4)

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それでは内部結合を行いデータを取得します。最初は staff テーブルに dept テーブルを内部結合します。結合条件は staff テーブルの deptid カラムと dept テーブルの id カラムを結合します。次のように実行してください。

select * from staff inner join dept on staff.deptid = dept.id;

INNER JOIN句の使い方(5)

内部結合の場合はどちらのテーブルにどちらのテーブルを結合しても結果としては同じになります。今度は dept テーブルに対して staff テーブルを結合してみます。

select * from dept inner join staff on dept.id = staff.deptid;

INNER JOIN句の使い方(6)

取得しているデータのカラムの順番は異なりますが、取得したデータそのものは全く同じです。

取得するデータのカラム指定方法

内部結合を行って SELECT 文でデータを取得する場合、複数のテーブルのカラムが存在するのでどのカラムの値を取得するか指定するときに「カラム名」ではなく「テーブル名.カラム名」のように指定します。

先ほどのサンプルでカラム名を指定せずにデータを取得した場合は次のようになります。

select * from staff inner join dept on staff.deptid = dept.id;

取得するデータのカラム指定方法(1)

取得したデータのカラムには id カラムが 2 つ、 name カラムも 2 つ含まれています。このように複数のテーブルに同じ名前のカラムがある場合にこのカラムをを指定して取得したい場合には次のように「テーブル名.カラム名」の形で指定します。

select staff.id, staff.name, dept.name from staff inner join dept on staff.deptid = dept.id;

取得するデータのカラム指定方法(2)

どちらかのテーブルにしか含まれておらずテーブル名を省略してもどちらのテーブルのカラムか分かる場合には「テーブル名.」の部分を省略して「カラム名」だけでも可能です。(下記では deptid カラムがそれに当たります)。

select staff.id, staff.name, deptid, dept.name from staff inner join dept on staff.deptid = dept.id;

取得するデータのカラム指定方法(3)

2つのテーブルに同じカラム名があるのにテーブル名を指定せずにカラム名だけを記述した場合は次のような Error: Column 'カラム名' in field list is ambiguous というエラーとなります。

select name from staff inner join dept on staff.deptid = dept.id;

取得するデータのカラム指定方法(4)

結合するカラム名が二つのテーブルで同じ場合(USING)

SELECT 文で内部結合を行う時に結合条件を ON のあとに記載していましたが、結合するカラム名が二つのテーブルでまったく同じ場合には次の書式を使用することもできます。

SELECT table_name.col_name1 [, table_name.col_name2 ...]
  FROM table_name1
  INNER JOIN tbl_name2
  USING (col_name, ...);

ON table_name1.col_name = table_name2.colname と記述する代わりに USING (col_name) と書くことができます。なお後で実際に試してみると確認できますが、 USING を使用すると取得するデータの形式が少し変わります。

では実際に試してみます。次のようなテーブルを作成し、データを追加しました。

create table staff (id int, name varchar(10), deptid int);

insert into staff values (1, 'Yamada', 1);
insert into staff values (2, 'Honda', 3);
insert into staff values (3, 'Kudou', 2);
insert into staff values (4, 'Ueda', 1);

結合するカラム名が二つのテーブルで同じ場合(USING)(1)

2 つ目のテーブルは次のように作成し、データを追加しました。

create table dept (deptid int, name varchar(10));

insert into dept values (1, 'Develop');
insert into dept values (2, 'Legal');
insert into dept values (3, 'Planning');

結合するカラム名が二つのテーブルで同じ場合(USING)(2)

それでは staff テーブルに dept テーブルを内部結合します。結合条件は staff テーブルの deptid カラムと dept テーブルの deptid カラムを結合します。結合する両方のカラム名が同じなので次のように記述します。

select * from staff inner join dept using(deptid);

結合するカラム名が二つのテーブルで同じ場合(USING)(3)

内部結合したデータを取得することができました。 USING を使った場合に SELECT 文で取得するカラムとして * を使用すると取得するデータの先頭に結合条件で使用したカラム名が 1 回だけ表示されます。

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内部結合を行うための INNER JOIN 句の使い方について解説しました。

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( Written by Tatsuo Ikura )

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著者 / TATSUO IKURA

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